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執筆者の写真harmonycollege

No.78 ~ハーモニィカレッジ25周年祭「堀先生からの教え」~


 先日開催された25周年祭では、多くの方に再会することができました。改めてご縁を結び直させて頂き、30周年祭に向けて、これからの5年間も頑張っていきたいと思いました。


 さて、その25周年祭の第一部でハーモニィカレッジ設立当初より関わって下さっている、きのくに子どもの村学園学園長 堀 真一郎様に講演会を行っていただきました。「手を使って考える子どもが育つために」という演題でした。


 私がそこで、改めて大切だと教えていただいたのは、子どもたちに、若者たちに「問題を感じる」経験をさせてあげるという事でした。

 堀先生は学校という教育現場で子どもたちとの学習活動に取り組みながら、研究者としてその過程を探究してこられました。そして、今回アメリカの哲学者ジョン・デューイ氏の“創造的思考の5局面”を参考に、子どもたちが“主体的に考え、行動する”までの過程を説明して下さいました。(*上記写真の左側1-5参照)

 そのお話を聞いて、子どもたちと関わる私たち大人がまず大切にしないといけないのは“子どもたちが問題を感じる”ことができるように“待つ”という事です。


 お話の中でも、「ある子どもが、手作りピンボールの工作をしている途中、装置の釘を強く打ちすぎて、見本の様にくるくると回転しない状態になっていた。それを見ている大人は子どもより先に問題に気付く事ができるだろう。そこで、問題と解決策を提示すると子どもたちの創造的思考は育たない。子どもが困っている状態でもじっと待つ。そして観察する。そうするとその子は、周りでできている子をチラチラと見る。そして、問題と解決策を導き出し、クリアしていく。その過程が大切だ。」と仰っていました。

 アッという間の一時間の講演会でした。ポニーとの関わりや、自然体験、暮らしの中でも“子どもたちが問題を感じられるチャンス”はたくさんあるはずです。それは言い換えれば“子どもたちが創造的思考、主体性を育むための入り口”だと思います。子どもたちがその入り口に気付き、足を踏み入れるために、私はじっと待たなければならない事を知りました。


 創造的思考、主体性を育むために、ポニーや自然体験、仲間との生活を通して“問題を感じる”経験のサポートを試行錯誤しながら実践していきたいと思います。貴重なお話を聞かせて頂いた堀先生、本当にありがとうございました。


阪本 宜之(タイタン)

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