ハーモニィカレッジが掲げる「5つのカン」を育む事業の紹介をしていくシリーズ第6回。
ハーモニィカレッジの教育観に関する第1回目の配信はこちらからご覧になれます
「5つのカン」
① 感:五感を通して感じるという意味のカン
② 勘:直観などの勘が働くという意味のカン
③ 環:つながりの中で生きるという意味のカン
④ 観:先を見通すという意味のカン
⑤ 幹:自分らしい軸を持つという意味のカン
「勘」を育む場~あそび~馬編~
あそび~馬担当の河上友香(ニックネーム:ユキッツァ> です。
ソトアソを入れると1年半。ハーモニーカレッジとの関わりは20年以上♪ 生まれと育ちは鳥取。 二十歳以降、遊牧民。縁あった県や異国をウロウロ。
ぱっか幼稚園開園と共に娘と帰鳥。一昨年、卒園を機に地球一周する予定が、コロナで断念。
「今」「ここ」でできることに全力投球中。
今日はあそび~馬を担当する中で、一番嬉しかったエピソードをお届けします。
~事業紹介~
放課後の子どもたちの居場所を空山に♪ 去年は「ソトアソ~外で遊ぼう~」を週2日開催
今年は「あそび~馬」として事業化し、ヒロさんの目指したユーゲントファームに近づけたく再スタート。(ユーゲントファームはドイツでくり広がられている「動物のいる冒険あそび場」。)
「ポニーDay」、お楽しみ会やクッキングやもの作りをする「ファンDay」、外国人スタッフやゲストと一緒に外国語を楽しむ「イングリッシュDay」など平日の放課後毎日開催。
4月、子どもたちを集めて私がまず伝えたこと、それは「ソトアソ」と「あそび~馬」は何が変わったのか、ということでした。「名前が変わった?」「スタッフが変わった?」「友だちが変わった?」子どもたちも考えます。 「あそび~馬の“ば”の字に注目!」と言うと、「わかった!馬だ!」とゆうりちゃん。
「正解!ただ遊んでいればよかったソトアソと違って“馬の命を守る”ということが“あそび~馬”みんなのミッションになりました。具体的には、馬エサの時間になったら遊びをやめて、ポニー達にエサをあげに行くというお仕事です。」
そう言うと一人を除いてみんなが気持ちよく「は~い!」と返事。
返事をしなかった一人というのは私の娘リンリン。
馬房に入るのもイヤ、馬のにおいをかぐのもイヤ、やっと自由になれた放課後に何でやりたくないことをしなくちゃいけないのかと怒りまくる。
「あ、そう。じゃあ、あなたはポニー牧場ではなくてどこかの学童か公園で思う存分遊んだらどう?」と私も我が子には逃げ道を与えない。 「絶対にせんけえな!」と悪態をついて姿をくらます。やれやれ、とため息をついた。
ある日、「馬エサの時間だよー!」
と声をかけるとすでに馬房でせっせとエサを混ぜている子が!リンリンでした。
「わたしがタマにエサをやる!」と仲間に伝えています。
「ほー、どうした?何か悪いものでも食べたか?今日だけの気まぐれか?」と疑心を抱きつつ見守りました。
彼女の馬エサは次の日もまた次の日も続きました。
そして、いつしか一番遠くの馬房にエサを運ぶ役をみんなが取り合うようになっていきました。
去年まではみんな遊びに夢中で見向きもしなかった「馬エサ時間」。
でも今年は、大切な「馬エサ時間」になりました。
そのことがここ数か月の間で私が一番うれしかったことです。
星の王子様にキツネは言いました。
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
手間ひまかけて世話をする時間を重ねていくうちに、子どもたちの中で空山のポニーたちがかけがえのない命に変わっていくといいな。
そう願って今日も空山の放課後は子どもも大人も「あそび~ば」!
みなさんも、ぜひ遊びにきてください♪
ゆきっつぁ
PS.私の好んで使ってきたアラビア語の挨拶「アッサラーム」もそのうち「あっそび~ば!」に代わりそう♪
いかがでしたでしょうか?あそび~馬は平日(月~金曜日)開催しております!
ポニーエクスプレスonline、次回もお楽しみに!
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