「空山ポニーフェスティバル2021」
馬のフェスティバル(大会)というと、東京オリンピック・パラリンピックの馬場馬術が記憶に新しいですが、感動と学び、笑いの面で、全く引けを取らない「空山ポニーフェスティバル2021」(ハーモニィカレッジオリジナルの乗馬大会)が10月23日・24日の2日間、秋晴れの中開催されました。
選手は、ぼくじょうようちえん「ぱっか」に参加する兄弟の1歳児から大人の乗馬会「因幡ふれあい乗馬」の参加者まで年齢の幅は広く、9つの競技に延べ124人のエントリーがありました。中でも個人的に感動したシーンを切り取ってシリーズで皆さんにお届けします。
その1:「お母さんパワー」
この大会にご協賛いただいた「匙加減工房」長谷川まり子さんは「ハーモニィカレッジは子どもだけでなく、カウンセラーやスタッフ、お母さん達大人もみんな一緒に、同じ舞台に立てるのがいいよね」と大会が終わった馬場の横でお話ししてくれました。
思い返すと、昨年のポニーフェスティバルに出ていた我が子の活躍や他の選手たちを見て感動したぼくじょうようちえん「ぱっか」の保護者の皆さんが5月の連休明けからグループでレッスンをはじめ、小さい我が子は順番待ちのお母さんが交代であやしたり、抱っこして引き馬したりと工夫しながらコツコツと練習を積んできました。
ジムカーナ(障害物を走行し規定タイムに近い選手が勝つ競技)に出場し3位入賞した小松真苗さんのきっかけは「馬に乗らない選択をしている我が子に母の頑張りで火をつけれたり、一緒に乗馬を楽しめたら。」と練習をスタートし、練習では身体の重心や鐙(あぶみ)の踏み方が思い通りにいかない事もありました。大会当日も他の選手の乗馬姿を見て当日改善できた所もあったそうです。「周囲の様子は覚えてないけど自分自身に向き合いながら乗ることができた」と感想をお話ししてくれました。
大人と子どもが同じ舞台で同じルールで真剣に向き合う機会は、あまり多くないように思います。そこに多くのお母さん達が出場し、緊張しながらも馬と自分自身に向き合い、持てるチカラを発揮してくれたことで、あの時間と空気を共有した人に互いに影響しあい、心の中の大事な記憶として刻まれたに違いありません。次の大会は、お父さんパワーも出せる大会にしたいなぁ
つづく
空山ポニーフェスティバル2021 実行委員長 中野裕道
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