ハーモニィカレッジが掲げる「5つのカン」を育む事業の紹介をしていくシリーズ。
ハーモニィカレッジの教育観に関する第1回目の配信はこちらからご覧になれます。
「5つのカン」
① 感:五感を通して感じるという意味のカン
② 勘:直観などの勘が働くという意味のカン
③ 環:つながりの中で生きるという意味のカン
④ 観:先を見通すという意味のカン
⑤ 幹:自分らしい軸を持つという意味のカン
ハーモニィカレッジの教育観④「観を育てる」
「自分のやりたいことが見つからない」と就職活動に悩む大学生の相談を受けました。25年前を思い出しながら、彼の無限に広がる可能性にワクワクしました。
今回はハーモニィカレッジ教育観の4つ目「観」について書きます。「観」がつく言葉は、人生観・仕事観・教育観・世界観など様々ありますが、私は先を見通す力、または未来の在りたい姿を思い描く力だと考えています。20歳前後は発達段階で初期成人期と呼ばれ、見える世界が広がったり、自分の将来について深く考える時期でもあります。私が「観」を意識したのはこの頃です。
大学卒業後には“就職”というレールしかないように見え、一部上場企業への就職が決まっても、型にはめられたような窮屈さを感じていました。資格を取っても、世界に出ても、起業してもいいはずなのに、心では「自分で考えて決める。やってダメならやり直す。結果は自己責任!」そうありたいと思っているのに、何となく決まったレールを進もうとしている自分に違和感がありました。カウンセラー仲間と将来について語り合う中で「一度しかない人生やから、自分に嘘つかず心で決めるわ」と腹が決まりました。親や周囲との摩擦はありましたが(汗)。覚悟が決まれば「観」が鋭く研ぎ澄まされます。「自分らしい人生?どんな人になりたい?最期の日はどんな気持ちで迎えたい?」そう考えている時に、人生を変える言葉に出会ったのです。
“あなたが生まれた時、周りの人は笑っていて、あなたは泣いていたでしょう
あなたが死ぬ時は、あなたが笑っていて、周りの人が泣くような人生をおくりなさい”
「これだ!」なりたい自分、描きたい人生がハッキリと観えました。違和感を感じていた就職先を断って、産声を上げたばかりのハーモニィカレッジに飛び込みました。自分の人生観と仕事観を持って、決断できたから様々な困難も乗り越えて来ることができました。そんな経験から、重大なことを始める時は、在りたい姿や目指したいゴールを思い描き“〇〇観”をハッキリ持つようにしています。そうすることで何があってもブレない軸が整うのです。
私は「観」を育てるためには、心から安心できる居場所、ありのままの自分を受け止めてくれる人、共感し合える仲間、自分と向き合う時間、思い通りにならない他者との関わりが大切で、主体的にチャレンジを続けることだと思っています。ハーモニィカレッジでは、「観」を育む集大成の場がカウンセラー活動だと思っています。初期成人期の青年たちは「何者でもないが何者にでもなれる!」無限の可能性があります。そんな彼らの進路相談にのる時には「就職先を探す前に、人生を探そう!なりたい自分、描きたい人生をデザインしよう」と私なりのメッセージを伝え続けたいと思います。変化が激しく、これまでの常識が通用しない時代だからこそ、私自身「観」を磨き続けます。
大堀 貴士
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