ハーモニィカレッジが掲げる「5つのカン」を育む事業の紹介をしていくシリーズ第5回。
ハーモニィカレッジの教育観に関する第1回目の配信はこちらからご覧になれます
「5つのカン」
① 感:五感を通して感じるという意味のカン
② 勘:直観などの勘が働くという意味のカン
③ 環:つながりの中で生きるという意味のカン
④ 観:先を見通すという意味のカン
⑤ 幹:自分らしい軸を持つという意味のカン
「感」を育む場~ぼくじょうようちえんぱっか編~
空山ぼくじょうようちえんぱっかを開園して6年。
園長石井優子(ニックネーム:ゆうちゃん)が事業を担当する中で
これまでで一番嬉しかったエピソードをお届けします。
~事業紹介~ 2歳~就学前の子どもたちを対象に、平日月曜から金曜まで保育を行っています。
現在は21名の子どもたちが通っています。空山ポニー牧場を拠点として、近くの森や川にもでかけています。
自分で決めること、やりたい!気持ち、思いっきり遊ぶことを大切に。そしておかあさん、おとうさんも穏やかに過ごせることを大切に日々暮らしています。
「空山ぼくじょうようちえん ぱっか」を開園して6年目になります。
開園の年はスタッフの子ども入れて9名で、ちいさくちいさく始まりました。入園式は4月なのにすごく寒くて、晴れ姿に毛布巻いて子ども達が、みなさんの前に立って名前を呼んだのを強烈に覚えています。
あの日から6年と数か月が経ちました。今年度は21名の園児と6名のスタッフで過ごしています。朝の会でみんなが一同に揃う時間は、子どもたちの多さに(決してすごく多いわけではないですが)感慨深く思う時があります。
沢山の子どもたちや保護者の方との出会いもありました。3年後、歴代園児の中では、この空山から一番近くに住んでいるのに空山の存在もぱっかの存在を知らなかった亮太くん家族がいました。お友達の紹介でこうまぐみを知り、生後1か月の妹を連れて、なんと!海外乗にやってきてくれたのでした。
生後1か月の乳飲み子とで海外乗に来るなんて、私の感覚では全くありえなかった、ただただすごいなーと。私は無理だわーと思いました。そんなご家族でした。
そんな亮太くん家族は、何度かの体験をしていただいていました。そろそろ入園をきめて頂く秋が来ました。
他の森のようちえんの体験にも、たくさん出ておられるので、さてさて、ぱっかに入園を決めてくださるかと、どきどきではありました。(それはどの子も同じですが・・)
ある日。お母さんと亮太くんと妹の真歩ちゃんが空山にきてくれました。
何やら、紙を持って。
あーー。入園申し込み書だーー!!
その、書類の一番上には、多分、お母さんに教えてもらいながら書いた、
「ぱっかにきます!」というたどたどしい文字。
亮太くんが決めてくれたんだ!そして、決意をこめて表現してくれたんだ!
そんな入園申し込み書は、私の保育士人生の中で初めてでした。
その後の亮太くんは、きらきらの笑顔といつもやる気に溢れた心で、虫や動物や自然界のいろんなことに対して向き合い、面白いことはなにかと考え続けている年長児になりました。
感動します。先日、お母さんのついでに見てもらった手相にも、将来大物になる!という線が出ていると言われたようで、一同納得!!
まだ、空山を知らない人に、この場所の想いやすばらしさをどうしたら、届けることができるのか、ぱっかの今一番の課題です。
どこにいるかなー。第2、第3の亮太くん。
また今年も会えますように!!
いかがでしたでしょうか?来週はもう9月ですね。次回もお楽しみに!
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